健康情報ホームページ「うらりねっと」
 HOME > 高尿酸血症・痛風の患者手帳 > 発作のある方は > 痛風発作の痛みの特徴
痛風発作の痛みの特徴
●我慢の出来ない激しい痛みを伴う

 痛風発作(痛み)は、主に下肢、それも親ゆびの付け根の関節におきやすく、人によっては直前にムズムズする、ピリピリする、違和感があるなどの前兆症状を自覚する場合があり、これは過去に痛風発作を経験した人ほど自覚しやすいと言われます。
 これに気づかず、あるいはこれを放置しておくと、次に突然激しい痛みが襲います。この痛みは最初から激痛で始まり、一日以内に最大の痛みとなる特徴があり、他の痛みのように段々強くなるというよりは急激という表現が妥当です。

 典型的な母趾(足の親ゆび)発作の場合は痛くて靴が履けないどころか、靴下すら通せない程の我慢の出来ない激痛となります。
 この激痛は、そのまま我慢して放置しても軽症であれば3日くらいで消えてしまいます。人によってはそのまま10日から2週間にわたって同じ痛みが繰り返すこともありますが、たいていは歩くと痛いなどの症状を経過して2週間ほどで自然に消えてしまいます。多くの患者さんはこの時点で放置されているようです。

 

●思い当たる理由がないのに痛い

 強く打ったり、ぶつけたり、足をひねったり、また外傷後の炎症(化膿)でも激痛が伴いますが、そういった思い当たることがないのに突然痛み出します。激痛が起こり始めたら、まず原因を考えて、思い当たる理由がない時は痛風発作を疑ってみましょう。

 

●夜中に突然痛み出す

 痛風では「発作は夜中に起こりやすい」という特徴もいわれています。思い当たる理由がないのに夜中に突然痛み出したら、痛風の疑いがあります。
 就寝中は血圧が下がり血液の循環が悪くなることと、一日の中でも体温が下がりやすい時間帯のため結晶が出来やすいことが理由だと考えられています。

 

●痛みはほとんど足の関節で起こる

 最初の痛風発作は、ほとんどが母趾(足の親ゆび)の付け根の関節に起きます。次に起きやすい場所としては、アキレス腱のまわり、足の甲やくるぶしの関節、膝の関節などです。まれに、手の関節や手指の関節に起こることもあります。

 

●1度に痛むのは1ヶ所で、2ヶ所以上が同時に痛むことはほとんどない

 痛風発作には「痛むのは1ヶ所」という特徴があります。例えば、足の親ゆびの付け根の関節と膝関節が同時に痛むことは極めてまれです。これが慢性関節リウマチ、回帰性リウマチ、変形性関節症などでは、左右対称であったり、複数の関節がほぼ同時期に痛んだりします。

 

●圧倒的に成人男性に多いが、女性で増加傾向にある

 日本ではこれまで患者の99%を男性が占めていました。しかし最近では女性の社会への進出が進んだことで、飲酒・外食・宴会の機会が増えたり、また管理職などの場合はストレスによって女性ホルモン(※尿酸の排泄を促進して尿酸値の上昇を未然に防ぐはたらきがある)の分泌が低下したりして、高尿酸血症になる人が増加しており、それに伴って痛風発作も増加する傾向にあります。

 

●忘れた頃に再発する

 痛風発作の痛みを経験した直後は「もう二度とあの痛みはごめんだ」と誰もが主治医の指示を守っているようですが、痛みが去ってしまうと徐々に元の生活習慣に戻ってしまう患者さんが多いようです。
 しかし原因である高尿酸血症を治療せずに放置すると、また忘れた頃に発作が再発してしまいます。

 

◎腎臓のことも忘れないで

 痛風発作が尿酸塩の結晶によって起こる炎症であることがわかると、高尿酸血症で2番目に多い症状である尿路結石症の問題も理解できます。尿路で尿酸やシュウ酸カルシウムの結晶化が起こり、結石を形成して尿管に詰まったりすると、これも激痛の代表選手である尿路結石の痛みに悩まされます。
 さらに悪いことには、尿路結石を放置すると尿の流れが妨げられて水腎症という病気を起こし、片側の腎臓の機能が失われたり、また、尿酸の腎臓への蓄積が引き金になると考えられる痛風腎という慢性腎炎のような病気も起こってきて、これらを長期に放置すると、腎不全となり、血液透析が 必要になってしまいます。腎機能が正常なうちにクエン酸製剤などを使った尿路管理療法を受けるのが好ましいようです。

Copyright© 2001-2005 Nippon Chemiphar Co., Ltd. All rights reserved.