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症状と経過
 痛風自体は急に襲ってくる病気ですが、それに至るまでにもさまざまな合併症は進行しており、痛風の後でもきちんとした治療を受けなかった場合などは、その合併症が慢性化し、場合によっては致死的なものを引き起こす場合があります。したがって、痛風はその痛みだけの治療に終始せず、ジワジワと歩み寄る合併症に最大限の注意を払う必要があります。

 合併症が予防・治療できれば、痛風は決して予後不良な病気ではありません。その様々な症状や経過を理解し、早め早めの対応をすることで、痛風の予後を一病息災としていただきたいと思います。
 

 痛風の前段階

 一般に、痛風発作が起こった場合、実は数年前(5〜10年前)から、すでに高尿酸血症はあったと思われます。発作の無い時期であっても、様々な合併症は徐々に進行しており注意が必要です。

1. 腎障害
 初期には尿濃縮力(尿を濃くする力)が低下し、徐々に尿中に赤血球、タンパクなどが出るようになります。これは、腎臓から尿中へ排泄されるはずの尿酸が結晶化し、腎臓を傷つけるためだと言われています。

2. 生活習慣病
 肥満、高脂血症、糖尿病、高血圧症などを合併する頻度が高く、総合的に管理・治療する必要があります。

※これらの合併症は痛風発作の有無にかかわらず、きちんと治療しなければ慢性化しますので要注意です。

 

 痛風発作(急性関節炎)

 高尿酸血症を放置して数年経過すると、ある日突然関節に激しい痛みが襲います。これが痛風発作です。
 この発作は普通1〜2週間程度でおさまりますが、おさまった後、尿酸値を適正に下げる治療をしないと必ずまた再発します。
 発作の起こりやすい部位は、足の親ゆびの付け根で、左右のどちらか片方に起きます。これ以外にも肘、膝、手指、アキレス腱などにも生じることがあります。

 

 痛風の慢性期

 きちんと治療しなければ痛風発作の間隔は次第に短かくなり、発作が完全におさまらないうちに次の発作が起こるようになります。発作を繰り返す部位では、関節の変形や破壊も起こります。発作の部位も一ヶ所にとどまらない場合もあり、また、関節や筋肉、皮下などに尿酸結晶の塊(痛風結節)ができることもあります。
 こうなるまでには、最初の発作が起こってから十数年かかると言われていますが、若くして発症した人や遺伝的因子の強い人は、尿酸値も高く、進行も早くなります。

 さらに、その後も未治療のまま放置した場合、同時に進行している合併症が慢性・悪化し、腎不全や脳卒中、心筋梗塞などで死に至ることもあります。

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